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ザンクトガレン2011 [◎あれこれ思うこと]

乳がんの治療って日進月歩だなぁとつくづく思う。
YESだったものがNOになったり、その逆もまたしかり。
主流になる治療が変わっていき、かつては主流だったものが否定されたり、
何だかなぁって感じ。

これまでの乳がん初期治療は、リンパ節転移の有無(有の場合は個数)、
腫瘍径、ホルモン受容体、HER2、年齢etc.でリスクカテゴリー分類をして、
治療の方向性を決定していたのが、ザンクトガレン2011でガラリと変わった。

あなたは…[Luminal A][Luminal B][HER2 rich][Basal like]のどれ?
このグループ分けに必要な病理学的データは、ホルモン受容体とHER2。
そして、ホルモン受容体が陽性の人は、Ki-67(またはGrade)が加わる。
そうなると私は、[Luminal B]だよねぇ。
Grade 3は・・・オマケを付けてもKi-67での低値領域じゃなさそうだし[バッド(下向き矢印)]
そして、HER2が陰性だから[Luminal B](HER2陰性)グループになるんだね。

そうそう、乳腺の和で結果速報が出ているけど、イマイチ分からないゾー。
って思っていたら、すぐに役立つ!ザンクトガレン2011を発見[exclamation×2]
早速、お勉強タ~イム。
講師は、ザンクトガレン2011にパネリストとして出席した渡辺亨先生です。

丁寧に解説してくれるので、とても分かりやすい!
1時間以上あるけれど、あっという間ですヨ。
後半から症例を4つ提示して、病型分類をした上で治療方針の説明があります。
実は、これを聞いていて一つ気になることがあったのだ。
それは、「Grade は病理医の主観が入る」ということを何度となく云ったこと。

そう云えば、主治医にKi-67とGradeのチェック方法を質問したところ。。。。。
Kiは全体を使ってチェックするけど、Gradeはある一部を使ってチェックする
とゆー回答だったなぁ。
だけど、Grade 3は、もはや病理医の主観は入りようがなさそう…。
渡辺先生はKi-67は機械がチェックって云っていたけれど、私の病院では人が
チェックするって。そのせいかは知らんが、私のKi-67は調べてないそう(ガクー)

ちょっと残念だったのは、CYP2D6について全く何も触れなかったことかな。
結果が矛盾しているだけに、仕方ないのかもしれないけどネ。
それにしても、主治医がこのぐらい明確に説明してくれる人であれば、私、
とーっても楽なんだけどって思っちゃったわ~。
まぁでも、私の質問コーナー(?)に嫌な顔しないし(微妙に語彙不足だが(笑))、
関係良好なのでヨシとするー。

【Luminal B(HER2陰性)】
 ER and/or PgR 陽性
 HER2 陰性
 Ki-67 高値(>14%) [ひらめき]Ki-67測定していなければ、Gradeの増殖指数を用いる

 治療/化学療法、ホルモン療法
 [ひらめき]化学療法の適応と内容は、内分泌感受性・再発リスク・患者の希望による
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noo

おお!これはすごい。
速報、ムスメが寝たらゆっくり見てみます。
楽しみです。

リンパ節転移があまり重要視されなくなってきて、
治療において、がんの個性が重要視されるようになってきたんですね。
私はHer2-Rich。他のところでRichになりたいなあ〜。
お世話になっている小田原の先生は病理がご専門なんですが、
ホルモン感受性もHer2も、判定はみる病理医によって、かなり違ってくるそうです。
病院を選ぶ際に、自分のところにしっかりした病理医がいる病院を選ぶのは
その後の治療を方針を決めるうえで、とても大事になってくるそうです。
乳がんは手術も大事ですが、術後の補助療法の成否で予後が大きくかわるということが分かってきたようですね。

Grade、病理結果だと術前化学療法後のものしか分からないのですが、術前に針生検したものも調べてあるのかな…?
ちょっと聞く勇気がありません。



by noo (2011-05-07 20:48) 

FB☆AYA

> nooさん

私の転移って気にする程のもの!?と思っていたので、
重要視されなくなって「ほら~」って感じです。

しっかりしているかどうかは不明だけど、乳がん検査時
と切除した時の病理医が違っていて、それでもGrade
は同じく3(内訳も同じ)だったので、間違いなさそう^^;
HER2も+2で一緒。トリプルPの一歩手前。

乳がん治療って、これからどうなっていくのでしょうねぇ。
母の担当医が、私の病院から異動してきた人だったので、
病理結果(母の)を聞いたついでに質問したところ、
「これからは薬の時代です」と云ったのですよねー。
何かイヤだなぁって、思っちゃいました。
by FB☆AYA (2011-05-08 07:28) 

ゆみころりん

ひ、ひぃ~><
理解するのに、もう少し時間が必要みたいです・・・

by ゆみころりん (2011-05-08 07:50) 

FB☆AYA

> ゆみころりんさん

あーそうか。
単語の意味etc.を知っていないと、ザンクトガレンの情報は
確かに理解するのは難しいかもしれませんね。
私は知りたがりなので、色々なサイトやblog、書籍etc.で
少しだけ知識がついたから、何を云っているのかが分かるん
だと思いますヨ。
by FB☆AYA (2011-05-08 09:14) 

あんぱんゆかちゃん

およよ、勉強家ですねぇ。
私なんぞはまだまだですなぁ。

サブタイプの話は
私の知ってるところ3年くらい前はホルモン受容体とHER2で分けられてましたが
ここ1,2年でKi-67が加わってきたかな。
やっとサブタイプにおける治療法がお墨付きをもらった。
というのが私の感じです。

渡辺先生は腫瘍内科医でパワフルな先生ですよ。
ただし、口が災いを呼ぶタイプなので
おいおい。と言いたくなることもあります。
この先生もこれからは手術でなくて薬の時代と言っていますが
まぁ、内科医と外科医では考え方が違うので
そこらへんを踏まえてね。

AYAちゃんはLuminal B(HER2陰性)
私はLuminal B(HER2陽性)
同じBでもHER2が効くか効かないかは大きいよね。


by あんぱんゆかちゃん (2011-05-08 22:08) 

FB☆AYA

> ゆかちゃん

えぇ~!? ゆかちゃんの方が分かっていると思うよー。
だって私、Ki-67のこと知ったのって今年だもん。

口が災いを呼ぶタイプなのね^^;
まぁ薄々そうじゃないかなぁと感じていたけど。
「私が余計な口を挟むと…」みたいなこと云ってる場面
が何度かあったよ(笑)

そっか。ゆかちゃんはトリプルP。
乳がん告知の時、ハーセプチンの値段に驚いて、
「陽性でもやりません」って云ったら、主治医驚愕(笑)
ただ、ハーセプチンはHER2陽性の救世主薬だなぁとは
思っております。
by FB☆AYA (2011-05-08 22:41) 

tomuta

ザンクトガレン2011見させていただきました
私の近くにこんな立派なお医者様がいらっしゃったなんて。。。
がん患者の会とかで浜松オンコロジーの名前は見かけてはいたけど

頭がピーマンな私には??ちょっとむずかしい(^^;
ホルモン受容体:陰性・HER2:3+
って事は 私の場合Her2-Richでいいのかな?
ハーセプチンが高くて貧乏になりそうです(笑
by tomuta (2011-05-09 10:28) 

ブルーデイジー

お勉強させて頂きました ^^
とても分かりやすかったです。

渡辺先生は口が災いを呼ぶタイプなのですね ^^;
4月中旬から耳鼻科のお薬の副作用??吐き気と味覚障害に悩まされ、
スッキリしない毎日を過ごしていたのですが、
先日の先生のブログで「私の通院している病院じゃんΣ(゚д゚lll)」と言う記事がありました。
先月受診の際に友人Aさんから聞いた内容に関連した事だったので、
ちょっと落ち込んでいました。
地元の人ならすぐ分かるのに、こんな所に書かなくても。。。。
そんな先生じゃないし。。。なんて思ってしまったんですよね。

でも、お口が過ぎると言う事でちょっと気分が楽になりました。
by ブルーデイジー (2011-05-09 15:20) 

FB☆AYA

> tomutaさん

静岡在住なんですね(blogチェックしました^^)
先月、三島にあるクレマチスの丘へ行って来たんですよー。
まだ咲いてなくて、ちょっと肩透かし。

Her2-Richで合ってますヨ。
ハーセプチンは本当に高いですよねぇ。
でも、数年前までは保険適用外で、1回25万円以上はしたハズ。
それよりはマシだけど…でも高い↓
by FB☆AYA (2011-05-09 16:22) 

FB☆AYA

> ブルーデイジーさん

GW中も吐き気と味覚障害が続いていたのですか?
早く良くなるといいですね。

確かに…独り言でのやり方は陰険に感じましたヨ。
疑問点を普通に提示しただけなのにねぇって。
自分の発言が色んな意味で大きな影響を与えるってことを
もっと自覚してほしいですね(って、私エラソー(笑))

by FB☆AYA (2011-05-09 17:05) 

noo

今、映像を見終わりました。面白かったです。
勘違いがありました。私はルミナルB,HER2陽性ですね。
そんでもって特種型(粘液がん)。
ki67分からないからHER2-richかと思ってました。
放射線以外全部受けて、おかわりアリなので、これから知っても…というのも
あるのですが、気になりますね。ki67。
HER2も2+でFISH法陽性だし、なんとなく全体的にはっきりしないタイプだなあ。
もっとも、ルミナルA以外のホルモン陽性はBということのようなので、
はっきりしなくて当然?
それぞれのがんは人間と一緒で個性的なんですね。
名刺に書きたくなっちゃった。

症例検討の3、美容師さんの患者さんへの治療の説明が面白かったです。
「そこのところ、どうかひとつ」みたいな。


by noo (2011-05-10 15:40) 

FB☆AYA

> nooさん

粘液がん。
調べてみたら、4%ぐらいで予後良好なんですね。
私は硬がん。名前と違ってしこりなんて分からず。
40%の大所帯で、予後不良気味~(-ム-)

HER2は私も+2だったのですヨ。
でも、主治医が何にも云わないから、FISH法は陰性なんでしょうね。
今更ですが…って結果を聞こうかなぁ。っていうか、教えろー(笑)

確かに、がんの内容以外をとっても個性的ですよね。
私の場合、抗がん剤の副作用が個性的過ぎ^^;
nooさんはおかわりが個性的。
自分が納得していれば、何でもアリだと思いまーす。

アハハ。脱毛と手の痺れを嫌がった美容師さんへの対応ですね。
そう云えば、抗がん剤はAC療法ばかりで、意外でした。

by FB☆AYA (2011-05-11 09:50) 

noo

粘液がんは予後良好っていう人もいれば、「しつこいんだよね…」っていう先生も。
粘液がん自体ははおとなしめとしても、HER2がスピードありそうだし。
どっちなんだー?!って。
ほんとに人間と一緒で、本来は個性豊かなものなんでしょうね。
副作用もそうですね。

by noo (2011-05-11 13:39) 

FB☆AYA

> nooさん

純型と混合型があるから、しつこいパターンもあるってことかしらねぇ。
確かにHER2は、触手が伸びてる構造らしいので元気いっぱい!?
一人の担任(主治医)じゃ、大勢の生徒(患者)を把握するのはムリ
があるのかなぁって思っちゃいました。
nooさんの場合、個性を伸ばす塾にも通っている感じですね(笑)

by FB☆AYA (2011-05-12 08:49) 

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